魚の名前
- アカモン 鯛。ホウボウ等、赤い色の魚
- ウス(オミス) 海雀。
- オミッチャン うみうし。膨れ面をする、不貞寝する。
- カンガリ 魚の一種
- クソド 沼島オコゼの一種
- クマエビ 車えびの一種。足赤えび
- ケッチノドンガン 磯の小魚で薄茶色の縞がある。侮った言葉
- コンゴイオ 松笠魚。軒につるして魔よけにする
- サカタ エイの一種
- シリヤケイカ マイカ
- ゼンゴジャコ 小鰺の特にちいさいもの
- チチンコ 小魚の名
- テンマノス 磯の小魚
- ドオジ 穴子の一種
- トウヒャク シイラ
- ナメウオ いるかの一種
- ヌシマジョロウ かんがり。沼島おこぜ
- ヌマタレ 一番小さいエビ
- ノドクサ てんこち
- ハッサク 小鯛
- ババダコ 子を産んで皴だらけになった大蛸
- ハリウナギ鰻の子
- ローソケン 磯の小魚。箸にも棒にもかからない人のことを言う
気象
- アナゼ 北西風
- アワタ 南西風
- イナサ 南東風時化の風
- イブキ おだやか
- イリナ 入魚節分後五十日から八十八夜まで鯛網の時季
- イリモン 悪い天気が続くこと
- ウワテアラシ 北西の風好天気
- エンコボ 灘の地方に突風を伴う早春の西風
- オコシ 北よりの日和の日に吹く強い風
- カワシ 南東風南風から西風になる風がかわす
- キタオコシ 台風の後の北風
- キタ 北風
- キタゴチ 北東の風
- ギラ 凪
- ギラハナ 凪の海
- コチ 東風
- サダチ 午前中に降るにわか雨
- シオガウタエル 満潮
- シオクル 潮時を勘定する
- シオトキ 汐の干潮時刻引き潮に旅立ちを忌む満潮に婚礼、船下ろし、棟上、餅撒き等祝い事をする
- シマキタツ 汐が風に巻き立つ
- シモツカエ 日和嵐が吹こうとするが南方に時風があって雨雲を吹き払うことが出来ずぐずついている天気
- シャニシ 西風
- ソロハエ 雨のない南風
- タツミカゼ 台風のときの南東風の大嵐
- ツユノクルマアラシ 梅雨の時季四方八方から吹く風
- ツユノナカバレ 梅雨の中晴れ
- ツユノナリアガリ 雷雨で梅雨の終わり
- ツレシオ 順調に流れる汐
- ナゴロ うねり波
- ニクヤキタカゼ にくや北風夜は南風明日は浮名のたつみ風
- ニツ 満潮
- ニツバナ 汐の満ち始め
- ニッパチガツ二 月と八月海の荒れる日が多い
- ネリシオヒシオ 満潮引き潮
- ノワキノジケ 台風
- ハエ 南の風
- ハリマサダチ 北西のにわか雨天気のよい時に降る雨
- ヒヨリガオチル 天気がくだりざかとなる
- ヒヨリヒナミ 毎日毎日天気が変わること先のことがわからない
- ビッショ 干潮
- マゼ 南風
- マニシ 西風
- ミッチャイ 船の進行に適する満潮から引き潮に変わる状態
- モヨオス 前ぶれ悪天候の前ぶれ
- ヤマゼ 南風夜南風八十八夜頃からヤマゼが入れ初め南風から西に変わる時に突風が起き海が荒れることが多い
- ヨオズ夕 方の入り南風夏季夕方に吹く
- ワイシオ 汐時の流れを逆に流れる汐
- ワイタ 東南風で時化になる最も悪い風台風の北西風
その他
- アカノボリ 大漁旗
- アガリ 死魚阿も吽もない
- アシガイル 荷物を積んで船底が海中深く入る
- アジロ 好漁場
- アバキル 魚が大漁で網の浮木を切る大食する
- イオ 魚
- イオガハム 魚が群れをなす
- イケマ 船の生簀
- イケル 生簀に魚を入れる
- イセンド 四十二歳になると海に出ない家に居て指図した船頭
- イソブネ 船がおもい船足がおそい
- イチノクチ 船の間船の一の間(生簀)
- イチヤオシ 櫓を漕いで一晩のうちに行きつくこと大阪の雑魚場に一晩のうちにつくこと
- イッサングイ 豊漁のとき不漁のときの苦労を忘れて贅沢する漁師のいっさん食い計画性のない生活のしかた
- イドヘイ 資産を無くし井戸と塀しか残らないこと身代を潰すこと
- イナス 魚が逃げた魚に逃げられる
- ウメドコ 櫓床の部分櫓のイレコにあわせる
- エド 餌さ
- エドカス 余った餌さ一度使用したもの
- エトコスクイ 旧一月頃カモメがイカナゴの群れをつくる、それをたも網を挿しこんですくいとる漁法
- オオテノカコイ 一番沖の主な防波堤(おじやおばは、おおてのかきどちらかが親であればよい
- オオドリ 大漁
- オカドスジ 親方衆陸に居る親方筋
- オサエ 右舷
- オシアゲ 漁業の奉仕部落の経費に労働奉仕をする
- オシマイノキモン こざっぱりした着物
- オス 櫓を漕ぐこと
- オダナ 大陸棚
- オミ 海
- オモタイ 船足が遅い
- オロス 下へ置くこと船を下ろす(進水)
- カガソウ 苧の一種(上等の縄になう、ときには網にも使う)
- カガミ 箱めがね
- カケノイオ 正月の飾り魚
- カシキ 船の飯炊き
- カジコ 櫓を漕いで舟を動かす人
- カタギノボウナゲ 荷桶で魚を売り歩く魚屋が九月頃凪続きで魚の価格が下がり商売にならんと天秤棒をなげる
- ガタナ 河童がたろ盆に泳ぐと尻から生き胆をぬくと恐れられる
- カタフネ もやい船ともだち船
- カッシャゲ 網を染める染料樫の木皮
- カナツキ やす
- カバシ 撒き餌
- カマワル 漁がまったくない
- かみのこ 港内の斜面昔は亀の甲の状の石組み石畳
- ガンギ 石段になった船着場畑の畝
- ガブル ローリング
- ガンブラカス 船をわざと傾けて揺り動かす復元力を調べる
- クグル 網を修理
- クジラブネ 安宅御用の藩の飛脚船八丁櫓で漕ぐ
- クウ 魚がよく釣れる
- ゲンゾシタ 漁があったゲンゾセン漁がない
- コシギリ ドンザの短い着物筒袖
- コチ 男の人が自分のことを言う
- サイワイギ かけの魚を縄で吊るす
- サゲヅリ 櫓一丁の小舟の釣り舟
- サバオリ 生きている鯖の首を折って冷水にいれる